こんにちは橋本です。
昨日、久しぶりに王羲之の本を読みました。
2013年2月頃NHKスペシャル
で放送したのを視て購入した本です。
ご存知の通り、王羲之直筆の作品は
1点も現存されておりません。
現在、王羲之の作品といわれているものは
ひとつ残らず後生の複製品です。
特に1400年くらい前、中国の唐の時代に
皇帝の命令で「双鉤塡墨(そうこうてんぼく)」
という高度な手法で精巧模写されたものは、
王羲之の筆使いを忠実に伝える資料として
特に高い価値があるとされています。
双鉤塡墨による王羲之の書は、
中国や日本など世界でも10点にも
満たない数しかなく、
一部は国宝に指定されています。
当時、NHKで双鉤塡墨を再現したのを視て、
凄い技法だなと感銘したものです。
王羲之の書は日本の書道史の原点にもなりました。
死後1600年以上たった今も、
学校教育の現場で手本として利用されるなど、
影響を与え続けているそうです。
※もし真筆が発見されれば、
世紀の大発見で天文学な金額か、
モナリザみたいに人類の遺産として、
数字がつかないのではないでしょうか。
再現された「行穰帖」の双鉤塡墨
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「蘭亭序」